特集 皮膚泌尿器科診療の進歩〔2〕
瘙痒の治療
奧野 勇喜
1
1久留米大学医学部皮膚科教室
pp.1102-1104
発行日 1955年12月25日
Published Date 1955/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201569
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I.まえがき
筆者は目下病臥中ゆえ,本問題にかんして文献を渉猟することができないので,筆者が試みてきた瘙痒にかんする研究の結果に基いて瘙痒の治療にかんし考えていることを書き連ねて筆者に与えられた責を塞ぎたいと思う。瘙痒の本態にかんしては山碕教授が詳細に叙述されるはずであるので,改めて述べるまでもないと思うが,瘙痒の治療と関連があるので,瘙痒の治療について述べる前に瘙痒の発生する機序についてまず筆者独自の見解を披瀝しよう。
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