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2,3皮膚疾患に対する活性化ビタミンB2の治験
松井 滋
1
,
中西 淳朗
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.977-978
発行日 1955年11月1日
Published Date 1955/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201538
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生体内に分布するビクミンB2には次の三者が存在する。即,リボフラビン(遊離型)フラビン一燐酸(FMN型)フラビンアデニン二燐酸(FAD型)があるが,生体内で実際に酸化還元反応の過程に有効に働き,物質代謝の円滑を図るのはリボフラビンの燐酸エステル型である後二者である。就中,体内に於けるフラビン酵素の補酵素としてFAD型は非常に幅広く作用するもので,アミノ酸酸化酵素,萄葡糖酸化酵素等にも補酵素として作用する。従つて遊離型よりFMN型の方が,又FMN型よりFAD型の方が,直ちに生体内にて幅広い酵素反応に参加し,且迅速に反応を押し進めると云われて居る。
そこで我々はFMN型を主成分とし,FAD型を30γ含む処のチヨコラBB10mgを,各種皮膚疾患に使用し,次の如き成績を得たので茲に簡単報告する。
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