治療のポイント
ビタミンB2の臨床応用
武内 俊彦
1
1名古屋市大・岸川内科
pp.988-989
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201845
- 有料閲覧
- 文献概要
ビタミンB2は呼吸酵素の代表的なものであるフラビン酵素の補酵素として生体内の酸化,還元に不可欠のビタミンでB1よりむしろ生命現象に直結したビタミンと考える。
B2は生体内において付燐され,FMN(Flavinmononucleotide),FAD(Flavin adenine dinucleotide)となつて初めて補酵素としての意義をもち,さらに酵素蛋白と結合することによつて酵素を形成し,生理的な触媒作用を発揮するにいたる。生体内にはFADが大部分(80%前後)を占めており,FMNが10〜20%,残りの数%がFree riboflavin(FR)として存在している。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.