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皮膚科領域に於ける非血小板減少性紫斑病に就て—第2報 腸性紫斑病の脱感作療法
黑崎 嘉文
1
1東北大学医学部皮膚科教室
pp.871-875
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201509
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緒言
余は第1報に於て当科20年間に於ける非血小板減少性紫斑病の103例に就き統計的観察を行つた。茲に腸性紫斑病3例に施行せる脱感作療法を報告する。腸性紫斑病の発症機転に関しては現今は食餌性アレルギー機序によるものと考察され食餌発症例が種々挙げられているのは周知の事実である。当教室からも帷子の焼酎・蛸・天麸羅を摂取後発生せる1例があり,且この例は剖検により浜崎・越等の同様剖検例と共に本症のアレルギー説を支持する結論を得ている。現在アレルギー性である本紫斑病の原因を判定するものの一つに皮膚反応がある。即ちアレルゲンによる皮内反応・乱切反応・貼布反応である。
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