今月の主題 出血傾向の臨床
血小板と出血傾向
血栓性血小板減少性紫斑病
服部 晃
1
,
布施 一郎
2
,
帯刀 亘
2
1佐渡総合病院内科
2新潟大学医学部第1内科
pp.81-83
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901931
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●微小血管病性溶血性貧血(正色性貧血,高間接型ビリルビン血症,網赤血球増多,破砕赤血球症),血小板減少(出血),腎障害,精神神経所見,発熱の症候群に注意する.精神神経症状は動揺する.免疫異常を示唆する所見があることがある.
●播種性血管内血液凝固症との鑑別が困難な例や時期がある.
●早期診断が重要.診断,治療の進歩により,致死率が著しく改善された.
●血漿交換・輸注を行う.特に前者が有効.抗血小板剤を併用する.ステロイドがよいことがある.
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