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尿膜管癌の1例
金沢 稔
1
,
前田 行造
1
,
小林 完
1
1和歌山医科大学皮膚科泌尿器科教室
pp.875-880
発行日 1955年10月1日
Published Date 1955/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201510
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尿膜管癌は稀な疾患であり,1945年Hayes andSegalは膀胱に侵襲した尿膜管粘液癌,腺癌を自家症例を含めて45例蒐集し,其後,Higgins(1946)2例,Rappoport and Nixon(1946)1例,Pren-tis(1947)3例,Loeb(1950)1例,Hurwitz,Jacobson and Ottenstein(1951)2例,Wessel,Kuritz,Burger and Reagan(1952)1例,Me-yer(1954)1例及びGarvey and Nunnery(1954)1例の各報告を含め今日迄の報告例総数は57例あるのみである。Garvey and Nunnery(1954)によると組織学的に証明された確かな報告例は,彼の例を含めて50例であるとされている。
本邦に於ては1937年井上,松井が最初に報告して以来,現在迄の報告例は14例見られるに過ぎない。
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