疾患と検査値の推移
血栓性血小板減少性紫斑病
髙蓋 寿朗
1
1独立行政法人国立病院機構広島西医療センター臨床研究部
pp.693-697
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207595
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Point
●血栓性微小血管障害症(TMA)は微小血管に血栓が形成され,それに伴う徴候を呈する病態である.
●TMAをきたす疾患のなかで,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は特に重篤な疾患であるが,早期の診断と治療開始により,救命することが可能となりつつある.
●TTPの発症にADAMTS13が関与することが明らかとなり,確定診断の方法が確立された.
●治療効果の評価は,症状,Hb値,血小板数の推移に加えて,ADAMTS13活性と抗ADAMTS13抗体価のモニターも有用である.
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