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播種性結節型腎結核の1例
捧 行忠
1
1新潟大学医学部皮膚泌尿器科教室
pp.614-616
発行日 1955年8月1日
Published Date 1955/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201483
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腎結核の分類には従来いろいろのものがあるが,その中で最も多く利用されているのはWild-bolz(1927)の分類である。Wildbolzは,我々が最も多く遭遇する慢性腎結核を,乾酪性空洞型,播種性結節型,及び織維性硬化型の三つに分けている。この中で乾酪性空洞型が腎結核の大部分を占めており,播種性結節型,及び織維性硬化型の2型は稀なものである事は,諸家の等しく認めるところである。私は最近当教室ではじめての播種性結節型腎結核の1例を経験したので,茲にその報告を行うと共に,2,3の点に就て考察を行つてみようと思う。
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