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軟下疳の研究(第2報)
斎藤 英一
1,2
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科教室
2横浜警友病院皮膚科泌尿器科
pp.531-534
発行日 1955年7月1日
Published Date 1955/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201463
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第2篇 軟下疳菌の分離培養
I. 緒言
本菌の人工培養に初めて成功したのはPetersen(1893)で,彼は血清加寒天培地を使用した。
次いでLenglet (1898),Beszancon,Griffon,Lesourd (1901)等は,人及び家兎血液加寒天培地を用いて確実に本菌の培養に成功し,以来欧米に於てはHimmel,Respigi,Tomasczewski,Fi—scher等,本邦では上林,栗田,久保山,高橋,寺田,弓削,秋山及び渡辺等が本菌培養に関する業績を報告している。然し本菌の分離培養は,難かしく未だ臨床医家が容易に利用し得ざる憾みがある。
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