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邦製Urokonによる経靜脈腎並に腎盂撮影
宗 達也
1
,
西蔭 雄二
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科教室
pp.571-575
発行日 1954年10月1日
Published Date 1954/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201279
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緒言
Urokonが米国Mallinckrodt社に於て合成せられ,1949年臨床上に用いられて以来,泌尿器科領域に於ても腎盂撮影に,脈管撮影に多数使用せられ,その優秀性は等しく内外諸家の認める所である。
即ち本剤は上記の如き構造式を有し,他製剤に比し,副作用が少いこと,1分子中のヨード含有率最も高く,(Urokon 66.5%,Neoiopax 51.5%,Diodrast 49.8%)従つて影像の鮮明であること,尿中によく拡散すること,排泄が速やかで,従つて短時間(15分)内に腎盂撮影を行い得ること,且価格の低廉であること等により,一歩理想に近い製剤であるとせられる。
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