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最近一年間の皮膚結核の統計及びINAHによる治験
田代 正昭
1
1鹿児島県立大学医学部皮膚泌尿器科教室
pp.176-178
発行日 1955年3月1日
Published Date 1955/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201390
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I.緒言
今迄の私共の経験では,鹿児島の様な暖国には真性皮膚結核は極めて稀で,其他の皮膚結核も少いものと考えてきたが,最近この1年間(27年1月〜28年6月)にわれわれの外来を訪づれる皮膚結核の患者が意外に多いのに気附き,これが統計的観察を簡単ではあるが行つたので,こゝに報告します。又INAHによる皮膚結核の治療については,樋口,加納,川村各教授の研究を始めとし其他多数の基礎的臨牀的研究が発表されている。われわれも少数例ではあるが,数種の皮膚結核にINAHを用い,次に述べるが如き成績を得たので追加する。
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