Japanese
English
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最近15年間における皮膚結核の統計的観察
A STATISTICAL OBSERVATION ON SKIN TUBERCULOSIS IN LATE15YEARS
岩下 恭三
1
,
若杉 正弘
1
,
藤原 武
1
,
安野 洋一
1
,
小野 利彦
1
,
松木 正義
1
Kyozo IWASHITA
1
,
Masahiro WAKASUGI
1
,
Takeshi FUGIWARA
1
,
Yoichi YASUNO
1
,
Tosihiko ONO
1
,
Masayoshi MATSUKI
1
1京都府立医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural Medical University
pp.541-546
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203793
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I.緒 言
抗生剤その他の薬剤の出現以来,結核に限らず各種疾患の病像が変貌して来たことは衆知の通りで,皮膚結核もまた勿論その例に洩れない。そこで我々はかような観点から皮膚結核を統計的に観察しようと企てたが,残念なことに第二次大戦前の資料がどうしても見出し難かつたために,ここでは不満足ながら入手し得た範囲内の最近15ヵ年における症例について統計的に記述をしようと思う。昭和23年1月より37年12月迄の当教室を訪れた260(289)例についてであるが,この統計では凍瘡状狼瘡,類肉腫症,環状肉芽腫,光沢苔癬等は除いてある。凍瘡状狼瘡は今日多くの人により類肉腫症の一皮膚病変と老えられているので除外したが,従来の統計では皮膚結核としてとりあげられているので,ここでは従来の統計との比較検討のために,便宣上それを含めた数を( )で附記してある。
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