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ネオドリンによるアレルギー性皮膚疾患の治療
永井 隆吉
1
,
辻 知躬
1
1横浜医科大学皮膚科教室
pp.717-720
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201318
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1927年SmithはL-Methylephedrinを,1928年長井博士はd-Methylephedrinをそれぞれ麻黄より分離したが,これ等Methylephedrinは本日迄臨床的には全く応用されなかつた。最近三沢教授はN-Methylephedrinを臨床的に気管支喘息や蕁麻疹に使用し,その効果はEphedrinに劣らず,しかも心悸亢進,血圧上昇等の副作用の殆ど無いことを明らかにされた。我々は本製剤であるNeodrin (富士藥品)を皮膚炎,湿疹等を主とする各種皮膚疾患総計78例に用い,又,人体皮膚についてヒスタミン発斑及びアセチールコリン発斑に対する本剤の抑制効果を観察したので,茲にその概要を報告する。
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