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油性プロカインペニシリン(明治)1回筋注後女子淋疾患者分泌物中の淋菌發見率について
田中 英
1
1都立吉原病院
pp.867-869
発行日 1953年12月1日
Published Date 1953/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201111
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緒言
淋疾の化學療法はProntosil (1935)の發見以來,急速の進歩を逐げたが,一連のSulfa製劑に對する淋菌の抵抗性も漸次上昇の傾向を示し,抗Sulfa劑性淋疾の増加は諸家によつて實證されて來ている。然しながら,Penicillin(1940)の出現は,その卓効と相俟つて,これらの問題を解決すると共に,更に飛躍的な發展を來した。
然るに,最近臨床面では抗Penicillin性淋疾即ちPenicillin(以下Pと略)による淋疾の難治又は不治が考えられP.以後の新しい抗生物質を追う傾向が認められる。
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