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遺傳性對側性色素異常症知見補遺
吉田 良夫
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1東北大學醫學部皮膚科教室
pp.865-866
発行日 1953年12月1日
Published Date 1953/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201110
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遺傳性對側性色素異常症Dyschromatosis sy-mmetrica hereditariaは遠山,松本,駒屋によつて殆ど時を同うして夫々別個の名稱で發表されて以來本邦に於ては多數の例が追加され,樋口—朴(1939)は58家系78例を又遠山—大森(1949)は84例を蒐集考察を行い更に最近守田(1952)は1939-1950の本邦文献例に自家症例を加えた22例につき統計的觀察を行つている。我教室でも伊藤教授(1949)が大正15年以來昭和19年に至る外來患者中に見られた16例につき特にそばかす,色素性乾皮症との關係について論述している。その後の我外來に於る本症患者は昭和28年6月までに10例に達したのでこゝに一括報告し(第1表),さきの伊藤教授の報告せる例と並せて我教室に於る本症について統計的考察を行つた。
以上10例に我教室大正15年以來昭和19年に至る間の16例を加えた計26例につき統計的觀察を加うるに
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