特集 ホルモン研究の進歩
Thorn's Test
大森 淸一
1
1東京警察病院皮膚科
pp.797-803
発行日 1953年11月20日
Published Date 1953/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201096
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下垂體,副腎系の機能検査法として最も簡單で相當の信頼度がおけるものとして,戰後早くも我我の前に現われたのがThorn's testであつた。しかし,我々の領域ではこのtestによつて下垂體副腎系の機能を察知し,それに應じた治療を行うことの意義に疑問が持たれている。私は皮膚疾患に就てこのtestを行つた僅かの經驗を土臺に,文献を渉獵した所を加えて,Thorn's testの皮膚科領域に於ける色々の意味での價値に就て述べて見たいと,思う。
Talbot等の現わしたFunctional Endocrino-logy (1952年版)を開くと,最近の下垂體・副腎系の機能検査法が判る。これによると次の様な諸検査法がある。今は,その各々に就てここに精しく紹介する頁數がないが,Thorn's testが本系統検査上どの程度に重要しされているかが窺えると思う。
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