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2.4 Dimethyl-b.sulfanilamidopyrimidin(Domian)の皮膚科的應用
三浦 祐晶
1
,
山田 功
1
,
齋藤 秀夫
1
1北海道大學皮膚科學教室
pp.57-59
発行日 1953年2月1日
Published Date 1953/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200900
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1940年に米國に於てRoblin,Winnek,Engli-tsh等に依り2-Sulfanilamido-pyrimidine即ちSulfadiazinが始めて合成されて諸種の感染性疾患に有效である事が報告されて以來,この種のpyrimidin核の異項環誘導體が種々追求されたが6位にSulfanilamido基を有するものは何れも無效であるとされていた。然るにその後間もなく,1941年Loopが6-Sulfanilamidopyrimidine(第1表)の2.4の位置のHを2個のmethyl基で置換させた化含物を合成し,極めて優秀な效力を有する事が見出された。之が茲に御紹介する新サルフア劑で,ヨーロツパではAristamidと名付けられているが,最近Domianの名稱で我國でも發賣されるに至つた。
このものは白色,結晶性粉末で水に溶解し易い。即ち37℃に於ける溶解度はpH 7で257mg%で,Sulfaisoxazole(Gantrisin)に次ぐが,Sulfadiazine,Sulfamerazine,Sulfathiazole及びIrgaferrより遙かに溶解性が高いのである。
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