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特異なグラム陰性桿菌による慢性膀胱炎
岩田 正三
1,2
1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
2慶應義塾大學醫學部臨床細菌研究室
pp.486-487
発行日 1952年10月1日
Published Date 1952/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200812
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膀胱炎の場合のグラム陰性桿菌としては,Escherichiaが從來最も多く重要なものとされたが現在にても其れに變りはないが,その外にProteus,Aerobacter,Pseudomonas等多くのグラム陰性桿菌が尿中に現れる。從つて診療に際してはグラム陰性桿菌に因る膀胱炎も一應考へに置く必要がある。余は尿中の細菌を研究中特異なグラム陰性桿菌を見出し如何なる菌か決定し得なかつたが,治療に對して非常な抵抗性を示した慢性膀胱炎を經驗し,且つかかる菌に因る膀胱炎の報告を未だ見ないので報告する次第である。
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