症例
髄液グラム染色がグラム陰性桿菌と報告されたリステリア髄膜炎
湯井 万里子
1
,
伊藤 雄介
2,3
,
井手 見名子
1
YUI Mariko
1
,
ITO Yusuke
2,3
,
IDE Minako
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター小児科
2兵庫県立尼崎総合医療センター小児救急集中治療科
3兵庫県立尼崎総合医療センター小児感染症内科
pp.715-718
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000883
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はじめに
細菌性髄膜炎は重症中枢感染症であり,初期治療に重要なのは,早期診断および適切な抗菌薬選択である1)。小児領域における細菌性髄膜炎は,年齢依存性に主な起因菌が変化する2)。加えて,近年のワクチンの普及前後で起因菌の分布に変化があり2),それらの疫学的情報や髄液グラム染色所見を検討して適切な初期抗菌薬を選択する必要がある。
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