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ビリミジンペニシリンによる淋疾治療に就て
片岡 洋一
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1廣島醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.196-199
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200713
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ペニシリンが淋疾治療に用いられてより既に10年に垂んとしているが,その間ペニシリンはその製剤に於ても,將又投與法に於ても種々の改良がめぐらされている。殊に米國メルク社に於て製成せられた油蝋ペニシリンに續行せるプロカインペニシリン(以下ProcP)は種々の點に於て從來のペを凌駕し,その効果も廣く斯界に認められている。所が最近本邦に於て,日本化藥株式會社,山中工場長等により,新しいペニシリン誘導體だるピリミジンペニシリンが完成せられた。
その詳細に關しては,既に昭和26年7月,日本抗生物質學術協議會に於て發表せられて居るが故に,ここには省略するが,教室に於ける臨床成績は,昭和26年7月,日本抗生物質學術協議會臨床部會に報告し,爾後症例を重ねると共に,昭和26年10月,松山市に於ける岡山,四國,廣島地方連合會にて報告した。
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