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泌尿器結核に對するコンテーベンの治驗—特に副作用に對する臨床的觀察
淡輪 邦夫
1
,
伊藤 誠
1
1日本醫科大學泌尿器科學教室
pp.193-195
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200712
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緒言
結核の化學療法は1944年WaksmanがStrep-tomycinを發見して以來,目覺しい進歩をとげ,同時に又化學合成剤による結核化學療法も大きな發展を示した。其の一つであるConteben(獨)Thibione(米),(4 Acetylamino-Benzaldehyde-thiosemicarbazone.(省略))ほBehnisch等がDomagk教授つ協力の下で,数力,毒性を比較研究し結核に有効なることを認めた。
本剤の臨床報告は1947年以來ドイツに於ける1萬人以上の種々結核患者に就いての成績がMert-ens等によつて總括せられ,Hinshaw等は各方面施設に於ける報告を基礎としてConteben療法を批評している。我國に於ても本剤が紹介されて以來各大學,各療養所に於て,次々にその臨床成績が發表された。
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