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強力ミノフアゲンCの治驗成績
上月 實
1
,
佐野 榮春
1
1兵庫醫大皮泌科
pp.186-187
発行日 1952年4月1日
Published Date 1952/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200709
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含硫アミノ酸の生物學的意義については,色々論義され,組織の新陳代謝に及ぼす影響は大で,皮膚科方面に於ても治療的効果が大なことは廣くみとめる所である。我々は最近外來を訪れた皮膚病患者136例に強力ミノフアゲンCを用いたが,その中比較的經過の明らかなもの81例について述べる。患者は急性濕疹43例,慢性濕疹25例,急性皮膚炎9例,脂漏性濕疹2例,急性蕁痲疹5例,ヴィダール苔癬1例,小兒ストロフルス3例,痒疹2例その他多形滲出性紅斑,成年性浮腫性硬化症が各々1例である。用いた用量は1回5mg,靜注,小人では2-3mg (中には5mgを用いるも副作用はない)で,靜注不能の場合は皮下に行つた。多くは隔日,乃至3日隔,少いのは1〜2回多いのは10數回,それ以上に及んだ。尚局所療法は大低は併用し,光線照射を行つたものでもある。
繁をさけて總括的にのべると次の通りである。
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