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オピソートの凍瘡の治驗
中山 靖佐
1
1國立小倉病院皮膚科泌尿器科
pp.496
発行日 1952年10月1日
Published Date 1952/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200817
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緒言
アセトコリンの存在は,古くより知られていたが,純粋には1914年Ewins麦角より取り出したのが始めであり,次いでDaleに依り藥理學的に研究され,臨床的には1926年Villaret,Besanconに依り使用されたことに始まり,Weiandに依り胃腸の副交感神經性緊張を保持する作用のあることが見出され,更にLehewxに依ればAuerbach氏神經叢の生理的興奮を起すものと考えられ,又必臓に對し抑制的に作用し,Adrenalinに依る血壓亢進を下降せしめ,動脈及び小動脈を擴張し,未端の血液循環を調節し,血管の痙攣を解消する。その他滑平筋緊張を高める作用のあることが知られている。
余は第一製藥の製品であるオピソートを外用として使用し,優秀な結果を得つゝあるので,こゝに報告する。
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