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ウンデシレン酸劑の治驗
武藤 達男
1
1久留米醫科大學皮膚科泌尿器科學教室
pp.439-441
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200590
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緒言
レンセリン(Renselin)(以下レと略す)はウンデシレン酸CH2=CH(CH2)8COOHを主藥とし,ヒマシ油より香料原料を製造する過程に生ずる1種の不飽和酸で近來米國に於て本剤が白癬症に卓效を有する事が報告され,我國でも京大の山本教授は昭和23年日本皮膚科學會總會に於て極めて優秀な白癬治療剤なる事を指摘されている。其の後京大の原口氏は本剤の白癬に著效ある事を報告され,幸に私も本剤を白癬其の他に應用し見るべき效果のある事を知り報告する次第である。
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