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強力ミノフアーゲンCに依る皮膚疾患の治驗
櫻根 好之助
1
1大阪市立醫科大學
pp.435-438
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200589
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諸言
ミノフアーゲンC(M.C.と略す)の臨床的應用は著者の抗療性梅毒に使用したのが,我專門領域に於ける最初のものであつた。其の後ミノフアーゲン本舗に於ては從來のM.C.を改善し,之にシステインを含有せしめた強力ミノフアーゲンC(MCFと略す)を作り,之をアレルギー性皮膚疾患の治療剤として世に出して以來,最初の行掛り上,本剤を逸早く該種皮膚疾患に使用し,其の效果の顯著なことを發表した。然るに其の後多數の學者に依つて追試され,其の效果の程は現今では一般の認める所となつている。本年4月の第50回日本皮膚科學會で北村(包)教授も其の特別講演の中に採り上げて有效な事を承認された。著者の本剤使用の當初發表は,急を要したため,僅に3例に過ぎなかつたが,其の後多數の症例を重ねる事が出來たから再び之に就て報告する。
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