皮膚科圖譜・15
レツクリングハウゼン病/ダニエール氏遠心性環状紅斑
柴田 英太郎
pp.103-104
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200683
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33歳,女。先天的に多數の色素性母班を有する1子あり。24歳の時,突然背部に多數の腫瘍發生,次第に胸腹部,四肢に及び,特に妊娠に依り急激に増惡した。體格中等,榮養普通顔貌少しくapatischなるも,知力障碍認めず,輕度脊柱側彎あり。腫瘍は留針頭大〜小指頭大普通皮膚色乃至淡紅色,柔く内部に硬い心を觸れる。數凡そ700。褐色の色素性母斑多數存するも,貧血性母斑は認められず。組織學的に結締織の増殖著しく,核に富み,核の形は種々,細胞は上層では一定の方向に配列するも,深部では甚だ亂雑な走向を示す。
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