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遠心性環状紅斑について
坂本 邦樹
1
,
橋本 誠一
1
,
兒玉 正道
1
1大阪大學醫學部皮泌科教室
pp.293-295
発行日 1953年5月1日
Published Date 1953/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200968
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遠心性環状紅斑とはDarier氏の説明によると,本症の特徴とする所は,純粋なる紅斑;遠心性増大,圓輪或は圓輪片の形状;増大は初め速かにして後に緩徐となり終に中止する;病巣の内部は褪色又は赤禍色で;落屑及び萎縮の缺如;慢性の經過;大なる範囲を占める傾向等である。その後の諸家の記載報告によれば,凡そこの特徴を具備しているが,なお細部にわたつてはDarier氏の記載と異る所も多い。私達は本邦に於いて遠心性環状紅斑の名の下に報告された34例と自ら經驗した4例を併せて本症を考えて見たい。
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