--------------------
皮膚腫瘍の惡性化した極めて珍稀なるレツクリングハウゼン母斑症
神村 瑞夫
1
,
辻見 啓治
2
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
2札幌医科大学病理学教室
pp.565-569
発行日 1954年10月1日
Published Date 1954/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201277
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
レツクリングハウゼン母斑症「R」症は敢て稀なものでなく,主徴候である色素性母斑・皮膚腫瘍の外に,種々な症状を伴う多数の珍稀な症例が報告されている。吾々は最近殆んど全身に,極めて多数且つ高度な皮膚腫瘍を生じた外に,斑状色素性母斑・先天性頭蓋骨欠損・弛緩性皮膚厚層症・顔面偏側肥大症等を有し,弁状象皮病様に発育した顔面腫瘍が悪性化して肉腫となり,剖検によつてこれが内臓転移を認めた興味ある症例を観察しえたので,ここに報告する。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.