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皮膚科図譜・116
Darier氏遠心性環状紅斑
ERYTHEMA ANNULARE CENTRIFUGUM DARIER
水野 信行
1
Nobuyuki MIZUNO
1
1東京大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo University
pp.1028
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202949
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患者24歳,男子。家族歴に特別のことはない。ツ反応(小児期から陽性)。肺結核,肋膜炎,扁桃腺炎,副鼻腔炎をみない。中学時代に急性中耳炎に罹つたことがあり,また齲歯は数本ある。
現症歴約2年前に顔面に環状の紅斑が出現した。また約1年前同様の紅斑が上肢に出現し,何れの場合も梅雨期になると消褪した。今回は3月(約5カ月前)から皮疹が顔面に先ず生じ,次いで上肢,胸部更に下肢に発展した。1個の皮疹は約4ヵ月の経過で拡大,変形しやがて消失する(第1図)。
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