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乳化劑の作用機序について
宮崎 順一
1
,
高野 正彦
1
1東京遞信病院藥局
pp.105-109
発行日 1952年3月1日
Published Date 1952/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200684
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まえがき
皮膚科臨床で治療の最も大きい部門を占める膏藥療法を最近,當病院ゐ皮膚科との協同研究によつて大きく轉換せしめることに成功した。
この新らしい膏藥療法は今後益々發展し得る可能性が濃いのであつて,われわれの考えでは,その發展は常に乳化剤の化學の進歩と相伴うものである。この乳化剤の化學は化學の分野でも最も尖端にたつた部門であり,皮膚科の分野に於ても,調剤の分野に於ても,その利用性は極めて高いと考えられる。既に當病院皮膚科に於て,皮膚洗滌剤としてハイレンという名稱の下にこの乳化剤を使用しており,又,この種藥剤を使う處方が多く出されている現状にある。
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