綜説
上部尿路の整形術に於ける副木カテーテルSplint catheterの應用に就て
楠 隆光
1
1新潟大學
pp.53-57
発行日 1952年2月1日
Published Date 1952/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200665
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緒言
上部尿路の整形手術の際に副木カテーテルSp-lint-catheterを使用する事は1910年にPeckが始めた事であつて,未だ一部の人々はその使用に反對しているが,一般には今日に於てはこれを使用するのが原則となつている。本法の目的は管腔の細い又血管に乏しいために癒合し難い上部尿路を,整形手術後に尿の輸送作用から解除すると共に,眞直に異常の屈曲なく,又狭窄なく治癒するのを助けるものである。本法は朱だ我國ではあまり利用されていないのであるが,私は本年の始め以來既に9例の上部尿路整形術に本法を施行して満足すべき成績を擧げているので,茲に本法の一般に就て説明すると共に,自分の經驗に就ても述べて見たい。
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