--------------------
基礎膏の分類について
小堀 辰治
1
1東京遞信病院皮膚科
pp.1-3
発行日 1952年1月1日
Published Date 1952/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200648
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Iまえがき
わが國では現在まで主として油脂性の基剤が使用せられ,從つてそめ分類も極めて簡單で,その組成と適應によるもので事が足りていた。
しかし,最近基礎膏の研究がその機能め面から検討せられ,新らしい型式めものが相つ%で登場するに及んで最早在來の分類では不充分になつたアメリカに於ても種々の觀點からこの分類が試みられているが,基礎膏機能に關する研究が,まだアメリカに於てわれわれの域に達していないと考えられ,從つてその分類にも2,3の不満の點がみられるので,われわれの考えによる新しい分類を提案したいと思う。かも分類することは,膏藥療法を單に皮膚疾患治療の手段とし下用うるに止まらず,廣く内臓疾患の經皮療法に發展せしある可能性に資する所があると竊かに信ずるものである。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.