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カブリン酸内服による乾癬の治驗例
萩原 省三
1
,
齋藤 幸凞
2
1昭和醫科大學皮膚科
2昭和醫科大學皮膚泌尿器科學教室
pp.4-5
発行日 1952年1月1日
Published Date 1952/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200649
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緒言
乾癬の眞の原因は今日猶不明であるが1933年Grütz以下Bommer, Grüneberg,竹内,武田氏等の唱える脂肪代謝障碍に至りて稍々その眞髄に觸れたかの感がある。
乾癬の療法としては古來,砒素とCrysarobinの外用が主藥として慣用せられ其他,金製剤,サルチル酸剤,各種Vitamin剤,血清療法,微量沃度療法,硫黄注射療法,鱗屑エキス注射法,太陽燈,ラヂウム等が用いられ,又食餌療法としてGrütz, Burger,の減脂肪食療法,及び本療法の理論に立脚したDenekeのSarsaparill療法,Sa—rsaparillの主成分であるSaponineを多量に含有する菠薐草を用%る菠薐草療法等があるが乾癬は再發を重ねるごとに前藥剤の效果がなくなつて來るから他の藥剤を使用せねばならない。
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