皮膚科圖譜・13・14
尋常性狼瘡を伴えるアヂソン病/腺癌の連續皮膚轉移
竹中 良子
1
1東大皮膚科
発行日 1952年1月1日
Published Date 1952/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200647
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
42歳,女。5,6年前より全身皮膚の色素が増し,2年前よりは顔面,前膊,手背,下腿,足背等の裸露部,口唇,口腔粘膜,齒齦に黒褐色々素沈著を生じた。既往歴に肋膜炎,肋骨カリエス等,結核性疾患があり,2年前より左頬部に爪甲大の局面性腫脹を生じ,やがて自潰して潰瘍を形成するに至つた。全身的に脱力感,低血壓(84/60)白血球減少症あり,左頬部腫瘍は組織學的に尋常性狼瘡である。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.