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膀胱炎の分類と治療(2)—殊に滲出性膀胱炎(無菌性膿尿)と非細菌性出血性急性膀胱炎
土屋 文雄
1
1東京遞信病院泌尿器科
pp.505-511
発行日 1951年11月1日
Published Date 1951/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200614
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III.無菌性膿尿(滲出性膀胱炎)
吾輩は昭和4年膀胱紫斑即ち現在の非細菌性出血性急性膀胱炎を報告する時,文献追求中所謂無菌性膿尿と云う特殊の型の存在することを知り更にWildbolzのSalvarsanが特效的に作用することの發表に接し,又Blum等の著書等を介して頑固な腎盂膀胱炎の治療に同剤を用いて卓效を認めて來たが,この問題に興味を持ち乍ら症例を纏めることはしなかつた。
吾國に於ては昭和15年本間富之助氏がSöder-lund氏病として1例を報告したのが最も早い(日泌尿會誌第29巻第5號415頁)。
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