特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療
9 その他の疾患
膀胱疾患
107 出血性膀胱炎
上田 朋宏
1
1泌尿器科上田クリニック
pp.301-302
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103176
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1 概念・病院
薬物(イホスファミド,シクロスポリン,トラニラスト,ペニシリン系抗生剤,漢方薬)の代謝産物のアクロレインが直接膀胱粘膜毒性を持つため,出血性膀胱炎を起こすといわれている。昨今,動脈硬化など血管障害が起こることで内因性にも産生されることがわかってきている。同様に放射線でも同じ病態は生じる。また,間質性膀胱炎の病態と同じくアレルギー性膀胱炎が原因とも考えられている。
図1は間質性膀胱炎の病態図であるが,膀胱粘膜が障害されることがグリコサミノグリカン(GAG)の障害と同義であり,基本的に病態は同じと考えてよい。
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