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カルジオライピンによる梅毒血清反應成績
林 敏雄
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1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.491-492
発行日 1951年10月1日
Published Date 1951/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200608
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緒言
1906年以來40數年のうちに梅毒の血清學的診斷法はかなり進歩したが鋭敏度並びに特異度に於て未だ完全の域には達していない。最近アメリカのMary C Pangborn女史は梅毒抗原を純粋にとり出すことに成功した。そのカルジオライピンとレシチンを一定比にまぜたものを各種の方法の抗原として追試せられた多くの報告に於ては大體にその優秀なことが認められている。我が教室に於て余も亦これを抗原とする補體結合反應を追試する機會を得たので簡單にその成績を報告する。
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