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二分脊椎に見られた排尿障碍の治驗例
楊 世錱
1
,
高島 彰夫
1
1新潟大學泌尿器科教室
pp.433-435
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200588
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二分脊椎の際には屡々神經性膀胱機能障碍を見るものである。そして普通は括約筋弛緩症の状態で尿失禁に傾く事が多く,反對に排尿筋の緩弛及び括約筋緊張に傾き尿の停滯を來たす事は比較的稀である。吾々は最近10歳の女子の本症の1例で比較的稀である括約筋緊張症に傾き遂に奇異性尿閉の状態になつた症例に括約筋切除術を施行して排尿障碍を治癒せしめ得た。茲にその症例を報告する。
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