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諸種Noxeにより影響された慢性圓板状エリテマトーデスに就て
岩崎 博
1
1九州大學醫學部皮膚科教室
pp.417-419
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200581
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緒言
エリテマトーデスは最近最も活溌に論議されている疾患の1つであり,特に米國に於てはL. E. Cell及びL. E.現象の發見を初めとし,組織化學的染色法に基づく組織病理的研究,更にA.C.T.H. Cortisonによる治效等々その進歩はめざましい。かくて複雑な本症の成因も次第に解明されつつあるかに見られるが,未だ現在に於てその確説は見出せない。茲に偶々治療中諸種藥物並びに刺戟に比較的高度の過敏性を有し,局所並びに全身的に増惡反應を示した慢性圓板状エリテマトーデス患者を觀察,本症發生に關するアレルギー説,病巣感染説,乃至所謂Biotropism的機構との關聯が考えられる例に遭遇したので報告する。
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