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フオーレル水局所使用に依る尖形コンヂロームの治驗例
近藤 孝保
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1金澤醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.420-421
発行日 1951年9月1日
Published Date 1951/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200582
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砒素化合物は15世紀にCelsusが之を初めて腐蝕剤として用いて以來,病的細胞を破壞し健常細胞の新生を促進する作用の故に,一方では變質強壯剤として内服及び注射により又一方では腐蝕剤として外用に供せられて來た。フオーレル水即ち1%亞砒酸加里液は多くの皮膚疾患及び或る種の全身病に經口的に用いられるのが主であつて,外用としては僅かにヴアンサン氏口峽炎に用いられただけであつた。1949年にJ. Paulosky及びM. Leiderは之を始めて尖形コンヂローム及び他の疣贅に使用して優秀なる成績を得た。その追試を行つたから報告する。
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