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皮膚結核のワクチン療法—附,紅斑性狼瘡に就て
丸山 千里
1
1日本醫科大學
pp.105-112
発行日 1949年3月1日
Published Date 1949/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200164
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緒言
余等は昭和19年以來皮膚結核のワクチン療法に就て研究し,其の成績を皮膚科學會東京地方會(21年6月)及び同學會總會(21年10月,22年4月,23年5月)に於て逐次報告し,特に同學會開東東北蓮合地方會(22年10月)に於ては本療法に依る治癒患者多數を供覧し學會關係各位の御批判を仰いだ.
其の後症例数も年と共に増加し,現在總數10例を越え,皮膚結核としては相當數を實驗觀察する機會を得た.而して過去4年間の經驗から,余等のワクチン療法が今後改良を要する點が多々あるにも拘らず,尚且つ結核の治療法として最も確實な方法であることを確信するに至つた.
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