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急性紅斑性狼瘡に就て
速水 伸三
1
1大阪女子醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.316-322
発行日 1949年8月1日
Published Date 1949/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200222
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I.緒言:
今般編輯部から綜説的なものを書けとの依頼を受けたので,自家症例を中心として急性紅斑性狼瘡(急紅狼と略)に就て綜説的に簡單な記載を試みようと思う.
急紅狼は本邦に於ては1906年遠山氏の第1例以來既に40例以上を見ているが,その剖檢例は10例を越えない比較的稀な疾患であり,佐藤(皮泌誌32卷,229,昭7)は本邦20例,自家症例3例に就て,更に靑木(北海道皮泌誌13卷,13,昭13)も之に10數例を加えて統計的綜説的に述べているが,本症の原因,發生機轉に就ては從來種々の説があり未だ定説はない.
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