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チビオン疹に就て附多型紅斑の1療法
原田 彰
1
,
辻 知躬
2
1横濱醫科大學
2横濱醫科大學皮膚科泌尿器科教室
pp.303-305
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200539
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サイオセミカーバゾーン劑たるコンテベン(チビオン)はストレプマイシン及びパスと共に有力な結核の化學療法劑として登場し,その治療成績の綜説は,Merteus and Bungeにより詳しく述べられている。副作用として擧げられているものは胃刺戟症状,腦症状,結膜炎と皮疹造血器障碍,肝障碍等である。皮疹は多く麻疹樣で時には蕁麻疹稀には點状出血斑を示す。藥劑を減量するか抗ヒスタミン劑を投與し容易に治に就くとされている。最近三方,櫻根兩教授によりチビオン療法中開口部糜爛性外皮症樣の發疹を來した例が報告され大に興味を惹いている。我々は定型的なチビオン疹と,三方,櫻根氏と同樣な例を經驗したので茲に報告し併せて龜田威夫博士の多型紅斑の1療法を紹介する。
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