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皮膚結核についての2・3のことがら
谷村 忠保
1
,
大島 知之
1
,
佐野 榮春
1
,
平井 輝一
1
1大阪大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.93-105
発行日 1949年3月1日
Published Date 1949/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200163
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I.統計的觀察
我教室に於ける皮膚結核の統計就ついては,去る昭和21年迄は既に報告した.其中大正14年から昭和9年まで10年間のものは臨牀醫學第24年第4號(昭和11年4月發行)に,次で昭和10年かち同16年まで7年間のものは東西醫學第10卷第2號(昭和18年2月發行)に,又昭和17年がら同21年まで5年間のものは日本臨床策5巻第4號(昭和22年1月焚行)に發表した.今回は昭和22,23年2年間の統計を掲げ,併せて大正14年より昭和23年までの24年間に得た資料を簡單に羅列して見たい.
昭和22年に我外來を訪れた皮膚結核患者は52名(中男29名,女23名)で,總皮膚病患者の1.18%に當り,又同23年度の同患者は54名(中男18名,女36名)で,總皮膚病患者との比率は1.11%となる.之を合して106名(中男47名女59名)となり,皮膚病者に對して1.14%の割合となる(第1表参照).
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