--------------------
小兒濕疹の統計的觀察
五十嵐 勇治
1
1東北大學醫學部皮膚科教室
pp.198-200
発行日 1947年12月20日
Published Date 1947/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
濕疹は皮膚疾患中の約1/3を占め更に濕疹の最も頻發するは小兒期であるため小兒濕疹に就ては從來特に注目せられ,殊に1905年Czernyが滲出性素質と小兒濕疹との關係を述べて以來小兒濕疹に關する業績が陸續として發表せられて居る。余も亦昭和12年7月より昭和21年6月迄の9箇年間に我科外來を訪れた數へ年15歳以下の小兒濕疹特に小児に於ける所謂脂漏性濕疹に就き統計的觀察を試みた。而して余の本企ての目的は成人に於けるEczema seborrhoicum Unnaと小兒に於ける所謂脂漏性濕疹との異同の一端に觸れたいためであるが該異同論に就ては別著に讓ることにする。
1)患者頻度 皮膚病患者總數に對し濕疹は23.12%,小兒濕疹(1793例)は9.15%,又濕疹に對し小兒濕疹は39.45%である。之は各教室の報告と略々一致する。
Copyright © 1947, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.