衞生統計
新生兒死亡の觀察(その2)
瀨木 三雄
1
1厚生省統計調査部
pp.163-165
発行日 1950年4月10日
Published Date 1950/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200340
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前回に於て昭和22年の新生兒死亡數を死因別に掲げた.これらの中主要な死因について生後日齡別死亡數をここに示す.表に於て,例えば破傷風1〜3日の死亡30とあるは,昭和22年全國に於て出生當日及び翌日並びに翌々日の3日間に破傷風にて死亡せる新生兒は30名であつたという意味である.同じく破傷風4〜6日223とあるは,出生當日から起算して4日目から6日目までの3日間に223名死亡している事を意味する.この統計はすべて死亡診斷書によつて作成されたものであるから,出生,死亡の年月日が故意又は過失により,正しく記されていない場合には誤りを生ずることは勿論であり,實際にはこのような例が相當含まれているものと推定される.
ここに示す1〜3日は出生當日から起算したものであるから,次の欄の4〜6,7〜9…と異り,實際には正味3日間はない.しかし,まずこれを3日間とみなし,これを3で割ると生後3日間に於ける1日平均死亡數がでる.4〜6以下についても同樣にして1日平均の死亡數を死因別に圖示する.
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