講座
小兒の濕疹
原田 儀一郞
1
1醫科齒科大学
pp.6-9
発行日 1954年6月10日
Published Date 1954/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200746
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小児湿疹は次に述べるような症状を具えた皮膚疾患で,皮膚科・小児科で治療の対象とすることが多い.この病気の重要性は,この病気がかなり多いということ,放置しておくと痒みのために乳児は殆んど夜もよく睡眠しないで,不安・亢奮状態を示し,母子共に安眠し得ないこと,又多くは一定の年齡に達すると.自然に治癒するが,治るまでに細菌感染などの合併症をおこし易いこと,種痘等の予防接種を行つた時に障碍をのこすと,一旦治癒したようにみえても,後で違つた形で病変が現われやすいことであろう.
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