特集 不整脈治療の最新デバイステクノロジーとリードマネジメント
Ⅳ.リードマネジメント
リード抜去手術機器
西井 伸洋
1
1岡山大学循環器内科
pp.516-523
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200400
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・リード抜去手技の前には,リードのすべてのパーツを牽引するために,ロッキングスタイレットの挿入などいくつかの準備が必要である.
・エキシマレーザーシースは最初に保険償還されたリード抜去用シースであり,非常に良好な成績が報告されている.シースは柔らかく,リードに追随しやすいようになっており,心内での操作も安心して行える.
・癒着組織が高度になると,エキシマレーザーの効果が減弱し,メカニカル・ダイレーターシースやメカニカル・ローテイションシースの使用が必要となる.いずれもリードを牽引し同軸を保つことが重要である.
・鎖骨下領域からの抜去に固執することなく,スネアなどを用いた下大静脈,内頸静脈からのアプローチも重要で,これらの手技に精通することで,良好な成績が得られる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.