特集 Structural Heart Diseaseインターベンション—「新しい」インターベンションのすべて
序文
林田 健太郎
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
pp.164-165
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200131
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近年,Structural Heart Disease(SHD:心構造疾患,もしくは構造的心疾患)に対するインターベンションが脚光を浴びつつある.これは従来広く施行されてきた冠動脈インターベンションに対し,「心臓の構造異常」に対するインターベンション,つまり別のジャンルとして捉えられている.
しかし,これは必ずしも新しいものではなく,例えば1984年にわが国の井上寛治先生が開発され現在世界標準となっている僧帽弁狭窄症に対する経皮的僧帽弁裂開術(percutaneous transvenous mitral commissurotomy;PTMC)1)や,肥大型閉塞性心筋症(hypertrophic obstructive cardiomyopathy;HOCM)に対する経皮的中隔心筋焼灼術(percutaneous transluminal septal myocardial ablation;PTSMA)2)は比較的古くから行われてきた.また心房中隔欠損症に対する閉塞栓の治療などは,欧米では比較的早期から導入されている.
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