特集 心電図診断スキルアップ
Ⅳ.知っておくべき疾患・症候群の心電図の読み方のポイント
狭心症—労作狭心症・冠攣縮性狭心症の心電図所見の特徴
草間 芳樹
1
1日本医科大学多摩永山病院内科・循環器内科
pp.349-354
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200051
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Point
・狭心発作に伴う主な心電図変化はST偏位であり,ST下降は心内膜下に限局した非貫壁性心筋虚血を,ST上昇は心内膜から心外膜に及ぶ貫壁性心筋虚血を示す.
・器質的冠動脈狭窄による労作狭心症では心筋酸素消費量の増大に供給量が対応できず心筋虚血(demand ischemia/secondary angina)が発生する.
・冠攣縮性狭心症では,冠攣縮により冠血流が低下し,心筋虚血(supply ischemia/primary angina)が発生する.
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